古写真の魅力にとりつかれて、10年以上になります。青森市に関係する写真資料が青森市内だけにあるわけではなく、旅行などで青森市を訪れた人が写し撮った貴重な写真資料が市外から見つかることが時々あります。今回はその事例を、野辺地町在住のアマチュアカメラマンの長澤連三郎さん(94歳)の膨大な写真群の中から、とっておきの3枚を紹介します。
写真1は、昭和33(1958)年に長澤さんが家族で青森市に小旅行で来たときに、古川ニコニコ通りで撮影したもの。紙芝居屋さんが触れ太鼓から戻り、興行の支度をはじめるところでしょうか。下駄を履いた幼子達が紙芝居の始まるのを待っている懐かしい光景です。
写真2は、昭和34(1959)年に青森市中央古川通りで撮影したものです。露天でおじさんが子供達相手に、透明の袋に入った液体を売っているようです。足下に缶や小さな漏斗が見えているので、シャボン玉セットでしょうか。このような光景を、私は初めて目にしました。ご存じの方、ご教示下さい。
写真3は、昭和34(1959)年に青森市下新町にあった松木屋屋上にあった遊技場の風景。遠くに、寺院や山並みも見えています。ロケット型の回転遊戯に乗った親子の楽しげな様子が伝わってきます。
以上、昭和30年代前半期の3枚の写真には、いずれも子供の姿が沢山写されています。今の少子化時代、コロナ禍に入り子供達が外出する機会も更に減り、このような光景を目にすることは少なくなりました。
奏海の会では、2022年5月3日(火)〜7月8日(金)まで、「長澤連三郎写真展」を開催予定です。入場無料ですので、お気軽にお立ち寄り下さい。(相馬信吉)
※このコーナーは、2021年11月から月刊「エー・クラス」青森(青森市内全戸配布フリーペーパー 約14万部)に連載を依頼され、当該雑誌が継続する限り続けるものです。青森市以外の皆様にも、閲覧できるようHPでご紹介します。
最近のコメント