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写真提供:畠山光吉氏

上の写真は昭和20年代末に、青森市栄町の国道4号に面していた店先を撮影したものです。「新学年用品大売り出し」の看板が見えますから、雪が溶けて間も ない3月後半頃でしょうか。学生帽やカバンなどを買い求める人々で賑わっています。角巻を着たご婦人も見えます。当時は資材不足などから建物の高さ制限な どがあったようで、同じような家並みになっています。この地区は、昭和20(1945)年7月28日の青森大空襲で建物の殆どを焼失しています。太平洋戦 争敗戦からわずか10年位で、想像以上に青森市が復興したのが見て取れます。

下の写真は昭和34年頃に、青森市役所庁舎から海側を撮影したものです。国道4号の海手側には2階建て木造の個人商店がズラリと並んでいます。国道をト ラックが往来する中を、歩行者が平然と横断しようとしています。また、道路は舗装されていますが、センターラインなどの区画線が未整備の時代でした。

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写真提供:平井潤治氏

このように2枚の写真は、青森市の戦後復興が進む一方で、本格的な車社会へと突入していく過渡期の様子がうかがえる貴重な映像資料となっています。

(青森まちかど歴史の庵「奏海」の会・相馬信吉)