青森東高校バレー部

 入学したら、部活の紹介と勧誘がある。その中で特に凄いなと思ったのが、下山先生が率いる、男子バレー部であった。

 とにかく、飛ぶ鳥を落とす勢いってあのような光景なんじやないかと思って、その練習風景を唖然と見てしまった。先生のわずかな動きが攻撃のサインになっているのか、クイックやアタックや時間差攻撃。またそのレシーブやトスの正確さ等、凄く鍛え上げられたのだろうと想像するに、それ程の時間はかからなかった。

 又、その周りでボール拾いをしている部員達も、選手と同じ様に声を出して、相手側に落ちるボールがまるで大砲の砲弾のような勢いに感じられた。中学生のバレーボールと高校ではこんなに迫力が違うのかと、改めて感じされられたのだが、それにしても思ったことを素直に言わせていただくと、やはり部員全員が、地味なお父さん臭く見えたのは何故だろう。

 先生よりも図体のでかい筋肉の塊達が、「ウオース。ウオース。」と声を出して体育館を走り回っていた。他の部活も拝見させて頂いたのだが、この私達が入学したての頃は、何と言っても男子バレー部の天下だったように見えた。(文と絵:張山喜隆)