長澤連三郎写真展
会期:2022年5月3日〜7月8日
会場:青森市本町 奏海展示室 入場無料

はじめに

コロナ禍の時代に突入し、暗い話題が多い中、昨年は「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」がようやく世界遺産に登録され、関係者の悲願が達成された年でした。これまで、あまり日の目を見ることの無かった遙か昔に人々の関心が向くことは、大変喜ばしいことではあります。

しかしその一方で、私たちの生活に大きな影響を今も及ぼしている近現代史が、なおざりにされてはいないでしょうか。「断捨離」と称して、身の回りにある明治から昭和期の古写真などが、行政の保護も無く人知れず廃棄されつつあります。過去の歴史を振り返るとき、直近の歴史が今に一番影響を及ぼしていることは間違いがありません。

このように考えて、青森市に関係する古写真をこの街以外に探してみると、近隣の野辺地町に多数残されていることがわかりました。今年94歳の長澤連三郎さんが60年くらい前に撮りためた写真群です。これまで記録されることの無かった風景が、はっきりと写し込まれていました。「余所者」がこれぞ青森市の凄いところ、と感じた世界をお楽しみ下さい。

開催にあたり、長澤連三郎さんご家族はじめ、野辺地町立歴史資料館など多くの方々からご協力を得ました。記して、感謝申し上げます。

2022年5月
青森まちかど歴史の庵「奏海」の会

ポスター