陳情の様子1

陳情の様子1

陳情の様子2

陳情の様子2

2019年12月26日
青森市長 小野寺 晃彦 様
青森市教育長 成田 一二三 様

青森まちかど歴史の庵「奏海」の会
会長 相馬 信吉
青森まちかど歴史の庵「奏海」
庵主 今村 修

青森市直営登録博物館(歴史資料館)設置の要請書

 私たち「奏海」の会は、青森市が少子高齢化で人口が減少し、活力が失われつつある中、青森市建設の歴史を振り返り、その中から、青森市の進むべき方向を探し出す一助になることを願って、資料収集や展示、意見交換などを行っている市民グループで、5年前から活動を続けています。
具体的には、①歴史的課題の写真展、②公開講座、③出前講座の開催、④古写真・古地図等の発掘、⑤青森市に関する書籍等の収集などを行っています。
これらの活動を行う中で、津軽藩二代藩主信枚公が1625年(寛永2年)に青森開港を森山弥七郎に命じて町割りを行って以来、約400年の歴史を刻んてきましたが、その歴史を語り継ぐ場所がないことを痛感してきました。
小中学校での自由研究などで、町会名の由来などを訪ねて来庵いただきますが、青森市に歴史を語り継ぐ市直営の博物館(歴史資料館)がないことを残念に思います。
子どもたちが気軽に訪れ青森市の歴史を知り、学ぶことができる施設を早急につくる必要があります。
とくに、2012年(平成24年)に青森市が実施した「市民意識調査」によると、「青森市の歴史に興味がありますか」という問いに、46.1%が「はい」、15.5%が「いいえ」となっているのに、「青森市に住んで、小中高と通ったが、青森市の歴史について学んだ記憶がない」とか、「青森市はほかの地域に自慢できる歴史はないのではないか」、「ちょっと前までは漁村、各地からの寄せ集め、70年前は丸焼け、ヒーローもぴんと来る人もいない。あんまり胸に迫る歴史を持つ市ではないところが悲しいといえば悲しい」などの回答がよせられています。
こうした市民の声に、青森市は耳を傾けてきたでしょうか。残念ながら、市民の「ふるさとへの誇りや愛着」の意識醸成に答えてこなかったのではないでしょうか。
さらに、青森市の歴史を初めて綴った『青森市沿革史』(編者葛西音也)の「荒川開削」や「青森の由来」等の記述の検証が行われて来たのでしょうか。
青森市は、青森開港以来400年の歴史を刻み、全国に誇るべき先進的取組や著名な人々も生み出してきました。
こうした歴史を語り継ぎ、これからの新しい青森を創り上げるためには、これらを目で見て語ることのできる施設をつくる必要があります。
そこで、下記の点について、早期に実現されるよう。強く要請いたします。

1. 子どもたちに青森市の正しい歴史を語り継ぎ、誇りと愛着、夢と希望を与え、さらに青森市建設のため役立たせるため、全国の県庁所在市や弘前市、八戸市にある博物館(歴史資料館)を早急に設置し直営登録で運営すること。
以上